「銀河鉄道の夜」の舞台背景

今日は、舞台背景の裏話をしますね。

皆さん、会場で舞台に明かりが入ると、まず、背景に圧倒されたのではないかと思います。

 

 

北にある白鳥座(北十字)から、南十字座へ、天の川沿いにジョバンニとカムパネルラが旅する場所の絵です。

これは、演出の順君が、何と、自宅で描きました。自宅といっても、集合住宅ですので、狭いです。ここで、4枚張り合わせた和紙に色を付けて、それをまた、張り合わせて・・・・・

点々と描かれている星は、実在する星だそうです。

 

 

実は、順君は、小さい頃から、絵が大好きで、ずっと絵を描いていました。

絵を描くという自分と向き合う作業と、舞台を作るという多くの人と関わって一緒に作っていく作業と、どちらも彼の中では大事なものなのですが、これらは、全く別のものと思っていたそうです。

しかし、その二つがリンクしたらいいな、という思いから、前回の「おやゆび姫」から、背景の絵を描いています。

この絵を描くのに、5日間ほど要しました。

え?たったの5日?!って思いますよね。

舞台上に明かりが入ると、絵は、様々な表情を見せてくれます。

それは、舞台ならではの美しさです。

実は、クリエのスタッフや役者たちは、2足の草鞋(わらじ)といいますか、多才といいますか、あれをやっている人がこれもやっているということが沢山あります。

作曲家の金ちゃんは、映像もやっていて、あんなに熱いピアニストなのに、映像も撮ってくれています。時々、いつ撮っているのかと思います。

劇団クリエYou Tubeで検索してみてください。

道具たちも、多才なメンバーによる傑作です。

次回のブログでご紹介したいと思います。