最後の稽古が終わりました

ひたちなか公演に向けての、最期の稽古が終わりました。

まだ、本番が終わっていないというのに、M1(オープニング曲)の前から、すでに、何人かの目には涙。

何故なら、それぞれの人生の中での様々な経験があって、それが作品と重なって、「今」感じるものがあるからなのでしょう。

クリエの稽古の特徴の一つに、「作品を深く掘り下げる」という作業があります。

これは、クリエイティブスタッフが、この部分を大切に作品と向き合っているからなのです。

作品を作るには、形はとても大切です。でも、何を見せるためにこの形なのか、は、もっと大切です。

金ちゃんは、音楽で何を表現するか、いつも、深く考えて曲を作ってくれています。

演出の順と振付の美穂も、稽古場以外での、「練る」作業に多くの時間とエネルギーを割いています。

それらが、稽古場に持ち込まれるのですね。

役者のテクニックももちろん、必要です。

テックニックで表現できるものもあります。

しかし、心で感じていなければ、深く感じていなければ、それを「表現」とは言わないと、わたしたちは解釈しています。それは、あくまでも「形」でしかないと。

この感じるという作業は、子供たちも同じように求められています。それぞれの年齢と経験の中で、その子なりに精いっぱいに感じとることを求められていきます。

一人一人が稽古場で感じとっていったもの、それが積み重ねられ、「クリエっ子」と呼ばれる役者たちの「人」を作り、作品の深みを作っていくのです。

役者たちは、天の川の住人の鳥捕りや燈台看守、死にゆく同世代のかおる子たちのどこかに、きっと自分の人生を重ねていることでしょう。何が本当に大切なのか、何が幸せなのかと問いながら。

そして、オープニングとエンディングでM1「銀河よ」を歌うときは、言葉、音楽、ダンスの振りの一つ一つを大切に、本当に大切に感じ取り、表現しているのだと思います。

それらが、この場の「気」を作っていき、お客様に何かが伝わっていくのでしょう。

最後の通し稽古には、つくばでジョバンニを演じたえりさ、今は鹿児島で活動しているAYAKAさん、ダンスやパフォーマンスを仕事にしているTakuya、絵を描いてくれているなっちゃんなど、駆けつけてくれました。

沢山の方々に見守られ、役者たちは舞台に立ちます。

今回、この場でしか観られない、私たちだからこその「銀河鉄道の夜」、どうぞお楽しみに!!

まだ、3回目のチケットは、ご用意出来ますので、チケットまだの方は、お早くお願いいたします。

お問合せなどは、HPのお問合せフォームからどうぞ。

電話は、029-274-7701劇団クリエまでお願いします。