忙しかった夏休み

間もなく9月ですね。

劇団クリエ、そして、上原の忙しかった夏休みも、終わろうとしています。

【こども合宿】

お盆前の2日間、子どもたちだけで、クリエのスタジオにお泊りする、こども合宿でした。

写真は、花火を分けているお姉(おねえ)たち。

中学生が中心になって、小さいメンバーから、花火を分けています。

劇団クリエは、年齢の違う子供たちがいるので、こうして、中高生は、小学生や、初参加の人たちに心配りをします。

 

 

【タイの方からプレゼント】

CDが欲しいという、タイの方にCDをプレゼントしました。

そしたら、温かいお手紙と一緒に写真のような、絵が送られて来ました。

つくば公演のメンバー全員が描かれています。

たまたまご覧になったYou Tubeで、私たちの活動を知ったようです。

こんなご縁が出来たのは、日本にお住まいの友人が、クリエを探して連絡をくださったからです。

嬉しいですね。

【岩手へ】

賢治さんに会いに、3度目の岩手訪問をしました。

今回、一番印象に残ったのは、羅須地人協会の建物でした。

ここで、賢治さんは、一農民として暮らし、冷害に苦しむ農家の肥料の相談にのったり、共に芸術に親しむことを説いたりしていたそうです。

農民たちが集まった部屋。

黒板、椅子、火鉢、オルガン、そして、写真や資料、その一つ一つに、感無量。

ここでの一人暮らし、葛藤、孤独感、病気。

賢治さんの「様々な思い」に、訪れた私たちは、しばし無言の時を過ごしました。

もう一つ、今回は、林風舎も訪ねることが出来ました。

2階のカフェで、古いピアノを弾き、歌う、同行のメンバー。

賢治さんのゆかりのお店で、バウムクーヘンとコーヒーと、そして、今回のナンバーをたっぷり歌って、

楽しく、おいしい、心が充たされた時間でした。

【訪問公演】

8月21日、常総市のさくら病院に、お邪魔しました。

昨年の鬼怒川の氾濫で、水害にあった地域です。病院も浸水してしまったそうです。

病院の看護師さんから電話を戴き、作品作りも大詰めに向かおうという時期ですが、何とかやりくりして伺おうということになりました。

私たちが到着すると、1階の待合室は、すでにステージが設けられ、「夏祭り」の飾り付けがされていました。

壁には、「銀河鉄道の夜」の貼り絵。

看護師さんたちの手作りだそうです。

もう、すでに、涙が出そうです。

 

 

浴衣姿の看護師さんたちが、かき氷を振舞ってくれました。

入院している患者さんたちへ、そして、訪ねた私たちへも、看護師さんたちの温かな心遣いが伝わってくる「夏祭り」でした。

涙しながら聞いてくださる方、じっと目をつぶって聞いてくださる方、患者さんたちを見ながら、「来てよかった」と、こちらも心が温かくなりました。

【楽器との合わせ・全幕通し稽古】

8月最後の週末。

午前中は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロとの合わせでした。

つくばでジョバンニ役をやったEMちゃんが、何と、ひたちなかでは、ヴァイオリンを弾いてくれます。

この「時」を心待ちにしていたメンバーは、号泣しながら歌っていました。

こんな贅沢な時間があっていいのでしょうかと思うほどの、心と体に音楽を浴びてのひと時でした。

これを至福というのでしょう。

賢治さんも、きっと、この様な「時」を、貧しい農民に体感させたかったのではないでしょうか。

 

 

午後からは、お芝居と音楽の合わせをして、夜は、通し稽古でした。

 

いい通し稽古でした。

それを観に来てくれた、O.G.のSKちゃんが、手紙を置いていきました。

クリエは、自分が一番キラキラ出来る場所であること、そして、その場所に出会えたことが幸せで、今受験生として頑張れる糧となっていることなどが書いてありました。

ずっとブログも書けないほど多忙でしたので、大変長文になってしまいました。

魂のこもった、深い深い作品になっていくはずです。

チケットも発売になりました。

皆様、どうぞ、会場にお運びください。

銀河の旅にご一緒しましょう。