おやゆび姫は、花の妖精の王子様と出会うまで、沢山の人々(生き物?)に出逢い、助けられます。
ヒキガエルに川に連れて行かれて、スイレンの葉の上に乗せられてしまうおやゆび姫を、サカナたちがスイレンの葉を噛み切って逃がしてくれます。
泳ぐことしか出来ないサカナたち、小さくてとても弱いサカナたち。でも、力を合わせてスイレンの葉を噛み切ります。
サカナ役は、小学生の子どもたちです。
皆さんも、かわいらしくて、ちょっぴり生意気で、でも、心が真っ直ぐなサカナたちに、会えるのを楽しみにしていてくださいね。
誰かが困っている時、それが、見ず知らずの人であっても助けてあげられる、それが自然に出来るって、すてきですよね。
アンデルセンは、14歳の時に、田舎町オーデンセからコペンハーゲンに、たった一人で出るのですが、沢山の人に助けられて、大学にまで通うことが出来ます。
デンマークの国王にも助けられたようです。
人生は、色々なことがあるけれど、楽しく豊かなものであり、生まれて来て良かった、生きて来て良かった、そう思えるものでありたいですね。
アンデルセン自身は、きっと、そう思っていたのではないかと、伝記やものがたりから感じます。
今回の舞台を観てくださった方の心がホワッと暖かくなる、そんな作品になったらいいなと、思っています。
それは、せっかく生まれてきた私たちが、最も大切にしたいことの一つだと思うからです。