昨日は、ごん役を決めるためのオーディションがありました。
下の写真はオーディション前の全体稽古です。
いつも仲の良いクリエの仲間たち。
まもなく審査が始まるという時。
それぞれが自分の世界に入っています。
オーディションでは、心地よい緊張感の中、ベテランから初参加の小学2年生まで、全員が、セリフを言い切り、ごんのソロ2曲を歌い切りました。
そのレベルの高さに、スタッフもびっくり!!です。
セリフは、ごんの気持ちの変化を、それぞれが感じる間の取り方、緩急や抑揚の付け方、ため息などなどで、自分の表現をしている所がすごいと思いました。
みんな違うのですが、そのどれもが素晴らしい。
歌も、気持ちの変化、バックのサウンドやリズムの変化を感じて表現してくれていることに驚きました。
先週1回しかお稽古していないのです。しかも、音取りしかやっていません。サウンドのここを聴いてこの変化を感じてなどというレッスンはしていないのに、特に3年目以上の役者たちは、自分で詩を読み、音を聴き、感じ、表現してくれていることがとても嬉しかったです。
写真は、逆光なのと、曲がっているのが多くて、残念ですが・・・・・
最後はダンス。
こちらも、本当にいい笑顔で踊っていました。
音の流れを感じながら。
クリエの演出家は、演じる人が変われば、お芝居も変わるという考え方です。
同じ作品でも、それぞれ、感じる「心」も、それを表現する「体」も、「技術」も違うのですから、当然といえば当然のことです。
特に、受け答え、やりとりがあるお芝居は、相手のセリフを受けて自分のセリフを言うのですから。
同じ役者でも、1回目の公演と2回目の公演では違ったりするのです。
「言われたからそうする」のではなくて、「こう感じたからこう表現する」ということは演者としてとても大事なことです。
それぞれが、高いレベルでそれが出来た今回のオーディション。
やって良かったです。
このオーディションを通して、役者のレベルがぐんと上がりました。
でも、ごんは一人(一匹)だけしか選べません。
それが辛いですね。
オーディション参加者全員の写真です。