県南シニアミュージカル

日曜日、つくば市で活動している県南シニアミュージカルの発表を観て来ました。

クリエで、一昨年上演した作品「おやゆび姫」を上演しました。

感想を一言で言うなら「良かった」です。

一人一人の表情に、心で感じたものが現れていて、「表現する」ことの楽しさが伝わって来ました。

「シニア」というくらいですから、20代、30代の役者さんはいません。皆さん、ご自分の人生の中で、色んな経験をし、出会いがあり、生きることの喜びだけでなく、哀しみや辛さも味わってきていらっしゃる年齢です。それが、とても素敵な表現につながっていると思いました。

私自身が台本を書き始めたのは、40代でした。若いときに書かなくて良かったと思っています。何故なら、若いころには理解出来なかったり、感じることが出来なかった沢山の経験をして来て、書けるからです。シニアの方たちの公演にも同じことを感じました。

登場する「ツバメ」「ネズミのおばあさん」「モグラ」たちに私が託した言葉の数々。それを丁寧に紡いでくれる舞台上の方たち。

「おやゆび姫」という子供が、少女になり、大人になり、花の王子と出会って結婚するまでの沢山の出会いがそこには描かれていました。

出会った人々は、それぞれに、彼女を助け、見守り、時には傷つけたりしていきます。おやゆび姫自身も、相手の気持ちに沿うことが出来ずに沢山の別れを経験していきます。

それらを、シニアだからこそ、表現できる「心」を持って舞台に立っている方たちは、とても素敵に輝いていました。

つくばカンパニーの子供たちが沢山観に来ていました。彼らの心に残る、そして、沢山のお客様の心に残る公演であったと思いました。

写真は、終演後の一コマです。

 

 

 

この頃、ひたちなかでは、「カラス」の振り付けをしていたらしい。10月に上演する「フクロウの棲む街」に登場する、したたかに生きるこのカラス、何気に人気らしい。この週末に役の発表があるようです。次回は、こちらの様子もお伝えしますね。