二人のごん

昨年の10月にごんの故郷を訪ねてから1年以上経ちました。

その間、ずっとごんぎつねに携わって来たことになります。

つくばのごんぎつね、ひたちなかのごんぎつね、どちらも役者たちが魂込めて演じてくれました。

本当に良い公演になったと思います。

先日、公演の少し前、つくばのごんから「ひたちなかのごんに手紙書いた。悩みとか、困っていることとか、何かあったら、力になってあげたいなと思って。」

そして、公演の4日前、ひたちなかごんに最後の稽古をしてあげました。その時、「つくばのごんから手紙をもらった。嬉しかった。返事を書こうと思っている。気持ち悪いって思っていた所が同じで、どうしていいかわからないでいたから、すごく良かった。」

公演前日には、つくばごんがひたちなかごんにお返事の手紙をもらっていました。何て書いてあったのかな・・・・・

公演4日前の、最後のごん稽古の時に、

「気持ち悪い所とか、不安な所は無い?」と聞くと、

「今は大丈夫。」

「じゃあ、すっきりした気持ちで舞台に立てそう?」

「うん。」

本番では、思い残すことなく、気持ちよくごんを演じられたのではないかと思います。

2人のごんを見ていて、心がとても温かくなりました。

水戸公演から4日が経ちました。

役者たちは、日常の生活に戻ったでしょうか?

上原の頭の中には、珍しく、まだ音楽たちが渦巻いています。

今日は、本当に雲一つ無く快晴です。

洗濯機を4回ほど回して、スタッフや役者が泊まった時のシーツを全部洗いました。

布団も全て押し入れに収まりました。

心も快晴の一日でした。

冬が北から近づいています。