リリーベール小学校のクリスマス アッセンブリーが終わりました

劇団クリエのプロデューサー、演出家、そして作曲家も長年関わっている、リリーベール小学校の演劇発表会(クリスマスアッセンブリー)が日曜日にありました。

このクリスマス アッセンブリーでは、全校生が舞台に立ち、歌い、踊り、演じます。

学校が開校されてから、毎年欠かさず開催されて来ました。

今回で10回目のアッセンブリーです。

10年関わってきて、改めて、演劇、特にミュージカルの教育的効果を考えてみました。

全校生ということは、体と言葉を使って表現することが大好きな子も、苦手な子も、クラスが一つになり、作品に向き合い、全員で歌い、踊り、セリフを言い、演技をする訳です。そこに大きな意味があると、私は思っています。

演劇の舞台は、役者一人一人が、誰かのセリフを聞いて感じること、それを相手に伝わるように表現することの連鎖で形づくられていきます。

感じ方も、表現できる力も様々なクラスの仲間たちが、一つの作品の発表に向かっていくからこそ、意義があるのだと思うのです。

発表が終わった後の達成感や自信は、子供たちにとってかけがえのない財産になっていくはずです。

そして、何と言っても、舞台に立つことは楽しいものです。子供時代の一生懸命やって楽しかった思い出も、大きな財産です。

今回も、第1回の卒業生から、今年の春の卒業生まで、沢山の卒業生が来てくれました。

このクリスマス アッセンブリーが、彼らの心の中に大きく残っているからでしょう。

6年生は、中学受験のための勉強をしながら、このアッセンブリーに向かって行きます。そして、両方に結果をきちんと出してきています。

私が子供たちによく言う、「切り替え力と集中力」が養われていっているからだと思います。

その思い出も、卒業生にとっては強烈に残っているのではないでしょうか。

学力も大切ですが、表現力、コミュニケーション力、チーム力、それらは、社会に出た時に、学力以上に必要とされるものだと私は思っています。人間力とでもいうのでしょうか。

演劇の授業は、表現することの楽しさを知っていきながら、その力を養っていけるのです。

演劇や表現芸術が、日本の学校教育の中にもっともっと取り入れられていくことを私は強く願っています。