クリエの高校生

いよいよ新学期が始まりましたね。

みんな、1学年上の教室になるんですね。

上原が毎週月曜日に訪ねる「町にくらす会」という障害者施設では、芝桜が満開に咲き誇って私を迎えてくれました。

クリエには新しい中学校、高校に進学する子たちもいます。

新しい環境で新しい人間関係をどんな風に作りながら、自分を確立していくのかな。

特に高校は、いろんな学校から様々な人たちが通って来て、「へえ、こんな考え方もあるんだ」とか、「こんなことやっている人もいるんだ」とか、今までとは違う友達との出会いがあることでしょう。より広い視野に立ち、多いに学び、気づき、感じ、考え、悩み、成長して欲しいですね。

高校受験でしばらくお休みしていたKHさん。

M1の振付にも参加していなかったので、みんなが歌い踊るのをじっと見ていました。

目の奥深い所で見つめているその眼差しに、シャッターを切りたくなりました。

KHさんは、幼稚園時代、お姉さんがやっていたクリエを見ながら過ごしました。「早くクリエやりたい!」そう思っていたようです。そして、小学1年生から舞台に立っています。小さい心で沢山感じて、精一杯お稽古して、帰りはいつも夢の中だったそうです。そんな彼女も今年はクリエ10年目。ベテランの女優さんです。

もう一人、クリエには高校生がいます。

 

高校2年になるM子さんです。

下の写真の右端にいます。

M子さんは、高校生になる時にクリエに参加しました。

小学生の頃のM子さんを知っていたので、彼女がオーディション用紙を送ってきた時は、とても嬉しかったです。高校生になる時期に「やってみよう」と思ったM子さん、それを後押ししてくださった家族にも敬服しました。

KHさん、M子さん、二人共とても情感が豊かなすてきな役者さんです。

私は、彼女たちの深い眼差しが大好きです。

この週末の稽古から、そしてもう一人、高校生になるMi君も参加予定です。

私がいない時は、みんなの音取りをやってくれたり、歌稽古の伴奏をやってくれたり、私にとってはとても頼もしい片腕でもあります。

先日、作曲家のちあにいと虎塚古墳を見に行って、「遺跡地図」にとても感動したという話をしてくれました。素直で真っ直ぐな感性がすてきです。

クリエには、小学生から大人まで実に様々なバックグラウンドを持った人たちがいます。始める時期も様々です。でも、殆どがクリエで歌、ダンス、お芝居を始めます。

そして、その年齢、経験ならではのポジションがあって、お互いに影響を与えあっています。

大人が子供を教えるのではなく、みんなで作品を作っていくのです。

ある時は、子供の感性やアイデアに触発される大人がいたり、大人に助けられる子供がいたり。子供であっても大人の新入りさんに心配りしたり。

そんな中で、高校生は、大人としての役割を与えられることも多く、でも大人ではないという難しいポジションです。彼らが、上下それぞれの異年齢の仲間たちの中で気づき行動しながら自分のポジションを確立していくことも、また良い経験なのかと思うのです。

どんどん曲が上がって来て、どんどん振付が進んで行く時期、新学期と重なっています。

持ち前の集中力、切り替え力でみんな頑張って欲しいですね。