公演が終わって

公演が終わって1週間が過ぎました。

暑かった稽古の日々が遠くなって行き、秋が静かにやってきています。

稽古のない週末を劇団員はどう過ごしたのでしょうね。

スタッフは、土曜日に事務局会議、日曜日はつくばでのワークショップと、週末も休むことなく、次に向けて動いています。

稽古が始まってからの半年、役者たちは、本当に一生懸命に、この公演の成功に向けて頑張りました。

クリエの役者たちのすごい所は、それぞれの仕事や勉学と両立させている所です。

それを可能にしているのは、彼らの「切り替え力」と「集中力」だと思います。

子どもたちとは、週末の稽古の前に宿題を終わらせる約束をしています。

日曜日の稽古が終わった時には、宿題は終わっていなければなりません。

お母様方からも「今まではだらだら勉強していてなかなか終わらなかったのに、クリエを始めてから、集中力が身につきました。」というお話をよくいただきます。

大学生や、大人たちは、週末のクリエを励みに、仕事や勉強も頑張っているようです。

クリエは頑張っている自分へのご褒美と位置付けているメンバーもいるようです。

クリエを始める前から、そんな力を持っている人もいるでしょうけれど、

「週末は、心おきなく稽古が出来るように、今はこれをしっかりやろう!!」と、日々努力している結果、「切り替え力」や「集中力」が身についてきている人も多いと思います。

稽古も長い時間だらだらとやるのではなく、非常に濃い時間なのですね。これも集中力につながっているのかなあと思います。

クリエで考えたり、感じたりしたものは、それぞれの人生観の形成につながっているでしょうし、それは、仕事や勉学に対する姿勢にもつながっていっていると思います。

クリエを巣立った子どもたちは、プロのダンサーや役者になった人もいますが、それ以外の仕事に就く人が殆どです。

広い視野を持ちながらも、自分の足元をしっかり見つめる、そして、持ち前の切り替え力と集中力で人生を切り拓いていっていると思います。

これからしばらく、稽古が無い週末が続きます。地域の行事に参加したり、お友だちと出かけたり、コンサートや展覧会に行ったり、充電に使って欲しいと思っています。

次回は20周年記念公演です。いい作品を作るためにも、充電もまた大切ですね。