2017年6月アーカイブ

日曜日、つくば市で活動している県南シニアミュージカルの発表を観て来ました。

クリエで、一昨年上演した作品「おやゆび姫」を上演しました。

 

感想を一言で言うなら「良かった」です。

一人一人の表情に、心で感じたものが現れていて、「表現する」ことの楽しさが伝わって来ました。

「シニア」というくらいですから、20代、30代の役者さんはいません。皆さん、ご自分の人生の中で、色んな経験をし、出会いがあり、生きることの喜びだけでなく、哀しみや辛さも味わってきていらっしゃる年齢です。それが、とても素敵な表現につながっていると思いました。

 

私自身が台本を書き始めたのは、40代でした。若いときに書かなくて良かったと思っています。何故なら、若いころには理解出来なかったり、感じることが出来なかった沢山の経験をして来て、書けるからです。シニアの方たちの公演にも同じことを感じました。

 

登場する「ツバメ」「ネズミのおばあさん」「モグラ」たちに私が託した言葉の数々。それを丁寧に紡いでくれる舞台上の方たち。

「おやゆび姫」という子供が、少女になり、大人になり、花の王子と出会って結婚するまでの沢山の出会いがそこには描かれていました。

出会った人々は、それぞれに、彼女を助け、見守り、時には傷つけたりしていきます。おやゆび姫自身も、相手の気持ちに沿うことが出来ずに沢山の別れを経験していきます。

それらを、シニアだからこそ、表現できる「心」を持って舞台に立っている方たちは、とても素敵に輝いていました。

 

つくばカンパニーの子供たちが沢山観に来ていました。彼らの心に残る、そして、沢山のお客様の心に残る公演であったと思いました。

 

写真は、終演後の一コマです。


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この頃、ひたちなかでは、「カラス」の振り付けをしていたらしい。10月に上演する「フクロウの棲む街」に登場する、したたかに生きるこのカラス、何気に人気らしい。この週末に役の発表があるようです。次回は、こちらの様子もお伝えしますね。

つくばでの10周年記念公演「フクロウの棲む街」が好評の裡に幕が下ろされ、今度は、ひたちなかのメンバーで上演されます。

つくばカンパニーの10周年記念公演ということで、つくばの街を舞台にした作品を書き下ろしましたが、ひたちなかでも同じ作品を上演します。

 

オーディションの申し込み用紙の"志望動機"を見ると、「つくば公演を観てやりたいと思った」と書いてくれているものが多数ありました。

せっかく大切に作った作品ですし、作品で言わんとしていることや、大切にしていることは、上演する場所が変わっても普遍的なものなので、是非ひたちなかでもやろうと思っていたので、大変嬉しく思いました。

 

5月中にオーディションも終わり、6月から稽古が始まりました。

写真は、オーディションの時のものです。


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先日の日曜日には初稽古がありました。

 

まずは、ミーティングです。

参加者一人一人が、自己紹介をしながら今回の公演に参加するにあたっての決意を述べます。

これは、オーディションの申込用紙に記入する"志望動機"や"自己PR"と共に、これから稽古をしていくにあたって、とても大切なものなのです。

自分は、どの様に日々の稽古に臨みたいか、それぞれの立場で表明する訳です。

何度も参加しているメンバーであっても、改めてこの場で話をすることは、とても意味のあることだと思っています。

 

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そして、いよいよ稽古です。

「稽古場は和やかに、稽古は真剣に」

これは、演出家のモットーです。

初日から、しっかりと稽古出来ました。


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その後は、大人の役者のIZM君と、H君と一緒にご飯を食べに行きました。

IZM君は、つくば公演にもひたちなか公演にも参加しているベテランの役者さんです。

何気なく話している会話の中で、彼の口から出てくる言葉の端々には、

「自分はどうしたら、一緒にいるメンバーがやりやすくなるか」

「自分はどうしたら、演出家の意図に添えるか」

という彼が大切にしていることが感じられます。

それを傍らで静かに聞いているH君。

こんな風にして、先輩から後輩へ、役者としての在り方みたいなものが伝えられていくのかなと、思いながら、二人を眺めていました。

この場にはいなかった他の大人の役者たちも、いつも、周囲に心を配り、稽古場では子供たちのお手本になってくれています。

 

クリエは、大人も子供も参加しています。

そして、子供も一人の役者として扱われます。

反面、稽古場の居方を始め、人としての在り方を、この様な大人たちから、そして、お兄、お姉と呼ばれる中高生から学んでいるのですね。

今回も、子供たちは、歌やダンスやお芝居の技術的なことだけでなく、人として大切なことを周囲から学びながら、作品に込められた「思い」にも深く触れながら、育っていくことと思います。

 

役者たちは、「何故舞台に立ちたいと思ったか」という"志望動機"から始まって、

「自分は何が出来て、日々の稽古で何を目標としていくのか」ということを"自己PR"やミーティングでのあいさつで「言葉」で表し、それを日々の稽古で実践していくのですね。

大人も子供も、学校や職場、家庭とはまた違うこの空間で、沢山感じ、学び、そして自己肯定していき、本番ではキラキラと輝く姿を舞台上で見せてくれると思います。

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