2015年7月アーカイブ

テノール歌手の塩塚さんのレッスンがありました。

いっぱいいっぱい声を鳴らして、どんどんみんなの声が出て来て・・・・・


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上の写真は、向かい合ってお互いの声が空気を伝わって相手から届くのを感じている所です。

レッスンの最後に歌ったM1は、何と気持ちよく、何と幸せなひとときだったことでしょう。


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全体レッスンの後は、個人レッスン。

首の骨が引っ込んでいるとか、声帯が両方同じに使われていないとか・・・・・

ウソかホントかと思う様なことを言われますが、確実に声は変わっているのです。


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この、つくば、ひたちなかそれぞれのカンパニーで年1回やって戴いている、大切な大切な発声レッスン、もう、10年ほど続いています。

1回ですが、塩塚さんにレッスンをして戴くようになって、劇団員の声が劇的に変わっていきました。

私自身も、自分ではわかっているけれど教えてあげられなかったことが、言葉で説明してあげられるようになり、メンバーも、響かせる場所や響かせ方、声帯の使い方などをイメージ出来るようになったからだと思います。

今年の公演では、「豊かに響く声」にご期待ください!!

28日の日曜日は、午前中はクリエの歌稽古、そして午後は、演出の順君と「アンドレア・シェニエ」を観に鎌倉へと向かいました。

 

このオペラを主催しているのは、私たちが発声のレッスンでお世話になっている塩塚隆則さんです。

塩塚さんは、「発声を科学する」という視点で、私たちの体にどの様に声を響かせ、聴く人の体に伝え、心を響かせていくかを、わかり易くレッスンしてくださいます。

塩塚さんのレッスンで、クリエのメンバーの声は劇的に変わったと言っても過言ではありません。

 

今回は、その塩塚さんが、主催、演出、合唱指導、そして主演と、とても大きな役割を4役こなしての公演です。なお且つ、「アンドレア・シェニエ」は、塩塚さんのライフワークでもあります。

加えて、オペラ作品としても難易度が非常に高く、成功例の少ないオペラで、日本でこれを全幕歌い切ったオペラ歌手は、塩塚さん以外にいないと聞いています。歌うための体力も相当に必要なはずです。

 

ここまで書いただけでも、「ふう~!!」っとため息が出そうですね。

私は、塩塚さんのご苦労を思いながら、座席に着きました。

 

オーケストラのチューニングの音が聴こえ、やがて指揮者が登場します。

拍手が鳴り止み、照明が舞台に入り、舞台も客席も程良い緊張感で覆われます。

それからの2時間余りは、呑まれた様に過ぎていきました。

ソリスト、合唱、オーケストラ、全てが、「アンドレア・シェニエ」という作品に、心を込めて、大きなエネルギーを放ち、とてもとても素敵なオペラになりました。

 

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そして、しみじみ思ったことがあります。

「クリエの舞台と似ている!!」

一言で言うなら、「愛」があるのですね。

どんな役にも「生命」が吹き込まれていて、「端役」ではなくて、この作品を作る「大切な役」として丁寧に歌われているのです。

出演者一人一人が、この作品に、このカンパニーに、この空間に、「愛」という名のエネルギーを放っているのです。

演出家としての塩塚さんが表現したいそれぞれの「役」が明確で、出演者の皆さんが「心」の深い部分でそれを理解し、感じ、表現しようとしているのが、客席にも伝わって来ました。

それは、何とも言えない空気感を醸し出し、この場に居る人々を温かく包みこみ、至福のひとときを醸成しているのです。

きっと、裏方さんも含めて、このカンパニー全体が「愛」で包まれていたに違いありません。

 

「凄~~く大変だったけれど、きっといい舞台になる!!」そう信じて作品を作って来た、演出家としての塩塚さんと、我が演出家順君もとても似ています。

 

公演の後、遅い夕食を鎌倉で済ませ、充たされた心でひたちなかの我が家に到着した時は、日付が変わろうとしていました。

はるばる鎌倉まで行った甲斐がありました。

 

 

7月12日の日曜日は、塩塚さんの発声レッスンがあります。

毎回、私たちに、必ず「新しい発見」をさせてくれるレッスンです。

今からワクワクしています。
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