2013年12月アーカイブ

この所打ち合わせが続いています。

 

木曜日、なっちゃんとチラシなどの「絵」を描いてもらうための打ち合わせ。

金曜日、金ちゃんと、音楽の打ち合わせ。今回は金ちゃんに音楽を担当してもらいます。

土曜日、小松さんと衣裳の打ち合わせ。

 

それぞれに、今回の作品への「思い」を語り、私たちスタッフの「ごん」への愛を語りました。

 

写真は、この前日までごんの故郷を訪ねていた演出家のおみやげです。

 

 

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ごんの故郷は、愛知県半田市という所です。

私もここを訪ねて、小さなこの街で、「ごん」は、愛され大切にされているのを、感じました。

おみやげもかわいいですよね。

「ごんのお栗もの」ですって。栗のお菓子が入っていました。

 

下の写真は、金ちゃんとの打ち合わせです。

 

 

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演出の順君が金ちゃんに見せているのは、新美南吉記念館で撮った写真で「悲哀は愛に変わる」ということを書いたものです。

 

1月からは、どんどん作る作業が進んでいきます。

稽古場でも、今までの基礎練習から、一気に作品作りになっていきます。

チラシ、音楽、衣裳、演出や振付、全てそれぞれのアーティストの頭と心の中から創りだされていきます。それぞれに触発されながら、感動を共有し合いながら。

 

 

おまけですが、この打ち合わせのご飯のメニュー

なっちゃん:ハンバーグ

金ちゃん:クリームパスタ

小松さん:カレー

どれも、クリエの人気メニューです。

今年も残り少なくなりました。

 

劇団クリエにとっては、20周年とういう節目の年でした。

8月に旗揚げ20周年記念公演を無事終えることが出来ました。

初めてづくしの公演でしたが、新たな出発点になりました。

 

下の写真は、広告チームの打ち上げです。

パンフレットに掲載されている広告、ご覧になった方はわかると思いますが、お陰様で沢山戴くことが出来ました。それを管理、作成するチームです。

なかなか大変な裏方チームです。

彼らを労い、フレンチのフルコースです。

 

 

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公演後には、ワークショップも開催されました。

公演を観にいらしてくださった方など、劇団員以外にも多くの方が参加してくださいました。

体や言葉を使って表現することの楽しさを体感して戴けたと思います。

 

 

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今年、会場が取れず、公演が出来なかったつくばも活動中です。

下の写真はつくば大学でのワークショップです。

 

 

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b0214.jpgまた、つくば公演もやっと決まりました。

残念ながら、稽古の写真が無いのですが、楽しく稽古しています。

まだ、もう少しメンバーを募りますので、興味がある方はご連絡ください。

 

劇団クリエは、沢山の方に支えられ、応援して戴きながら、活動を続けることが出来ています。

今年も1年間大変お世話になりました。

心より感謝申し上げます。

劇団クリエのプロデューサー、演出家、そして作曲家も長年関わっている、リリーベール小学校の演劇発表会(クリスマスアッセンブリー)が日曜日にありました。

 

 

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このクリスマス アッセンブリーでは、全校生が舞台に立ち、歌い、踊り、演じます。

学校が開校されてから、毎年欠かさず開催されて来ました。

今回で10回目のアッセンブリーです。

 

10年関わってきて、改めて、演劇、特にミュージカルの教育的効果を考えてみました。

全校生ということは、体と言葉を使って表現することが大好きな子も、苦手な子も、クラスが一つになり、作品に向き合い、全員で歌い、踊り、セリフを言い、演技をする訳です。そこに大きな意味があると、私は思っています。

演劇の舞台は、役者一人一人が、誰かのセリフを聞いて感じること、それを相手に伝わるように表現することの連鎖で形づくられていきます。

感じ方も、表現できる力も様々なクラスの仲間たちが、一つの作品の発表に向かっていくからこそ、意義があるのだと思うのです。

発表が終わった後の達成感や自信は、子供たちにとってかけがえのない財産になっていくはずです。

そして、何と言っても、舞台に立つことは楽しいものです。子供時代の一生懸命やって楽しかった思い出も、大きな財産です。

 

今回も、第1回の卒業生から、今年の春の卒業生まで、沢山の卒業生が来てくれました。

このクリスマス アッセンブリーが、彼らの心の中に大きく残っているからでしょう。

 

6年生は、中学受験のための勉強をしながら、このアッセンブリーに向かって行きます。そして、両方に結果をきちんと出してきています。

私が子供たちによく言う、「切り替え力と集中力」が養われていっているからだと思います。

その思い出も、卒業生にとっては強烈に残っているのではないでしょうか。

 

学力も大切ですが、表現力、コミュニケーション力、チーム力、それらは、社会に出た時に、学力以上に必要とされるものだと私は思っています。人間力とでもいうのでしょうか。

演劇の授業は、表現することの楽しさを知っていきながら、その力を養っていけるのです。

 

演劇や表現芸術が、日本の学校教育の中にもっともっと取り入れられていくことを私は強く願っています。

来年5月のつくば公演の作品が決まりました。

誰もが小学校の教科書で習う「ごんぎつね」です。

でも、教科書に掲載されているものとは違います。

 

8月の20周年記念公演の後、次の作品の話になった時、

ひたちなかカンパニーのなっちゃんが、この「ごんぎつね」を提案してくれました。

しかし、登場人物も少ないし、周囲から、「暗いよね。」「悲しいお話だよね。」などと言われたこともあり、さて、どうしたものかと思いながら、10月末、私は仕事の合間に、ごんの故郷、愛知県半田市を訪ねてみました。

そして、ごんが見上げた空を見上げ、ごんが吹かれた風に吹かれてみました。

 

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矢勝川の川べりに腰をおろすと、ごんが、向こうの権現山からトコトコとやって来るような気がしました。

 

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上の写真は矢勝川です。

この川で兵十が鰻をとっていたのでしょうか。

 

 

街を歩くと、あちらこちらにごんがいて、ごんは作者である新美南吉と共に、この街の人々に深く愛されていることを感じました。

 

 

南吉の墓に参ってから、「新美南吉記念館」を訪ねました。

 

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ここで、南吉直筆のごんぎつねの原稿を目にしました。

ノートの開かれたページには、何と、

兵十に火縄銃で撃たれた「ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。」ではなく、「権狐は、ぐったりなったまま、うれしくなりました。」と綴られていました。

なっちゃんに聞いた通りでした!!

 

教科書に掲載されているもの(鈴木三重吉が書きなおしたもの)と、南吉のオリジナル版は、随所に違いがあり、クリエの舞台は、オリジナル版に基づいて書くことにしました。

暗く悲しいお話ではなく、また、贖罪のものがたりでもなく、私なりに感じた「南吉がごんを通して描きたかったもの」を書きたいと思いました。

 

南吉の生い立ちや、他の作品も参考にし、クリエ版、そしてミュージカル版「ごんぎつね」を書きました。

 

毎日、栗やきのこや薪を兵十に届けるごん。その心の中には何が充ちていたのでしょう。

みなさんお楽しみに。
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