先週の稽古でキャストが発表されたばかりなのに、その後3回の稽古で、1幕の全体像が見えてきました。これは、かつてないほど、ものすごいスピードです。
クリエの作品は、全てオリジナル。
ストーリー、音楽、ダンス・・・クリエのスタッフが、全くの白紙の状態から創り上げるのです。
その過程は、まるで建築現場のよう。
まず、脚本家が真っ白な紙に、デザイン画を描く。
演出家、作曲家、振付師は、それを設計図にしていく。
オーディションで役者が揃うと、現場での建設が始まる。
まず、役者全員によるM1。
これは、基礎、土台ですね。
作品全体に込められたメッセージが、このM1に凝縮されています。
オープニングとエンディングの1曲。
2時間もの作品の中の、ほんの6分のこの曲ために、何日もの稽古時間を費やすのです。
そして現在、その土台の上に、いくつもの棟が姿を現し、土台のほぼ半分がうまった感じ。
今日は何と、3つの棟が同時に建設されていました。
子ども達、侍女(お姉さん)達、手下(大人)達に分かれて、一つのフロアで同時に稽古。
次々に振りが付けられ、芝居に動きが入り、同時に台本が細かく修正されていく。
役者の皆さん、よく覚えられるよな~と感心すること、しきり。
こうして、2場、3場・・・とシーンが創られ、
最終的に全16場、13曲のナンバーから成る作品となる、予定。
予定、というのは、これが変更になることが、しばしばあるのです。
昨年の「金色姫ものがたり」では、「天竺台本」なるものが途中から出現。
最初の台本には無かった「天竺」シーンが数々挿入され、曲も追加されたのです。
毎年の事ながら、この「創り上げる」過程がおもしろいのです。
バラバラにつくったシーンがつなぎ合わされたときに、突如出現する建物の全体像。
完成予想図を頭に描きながら、クリエイティブスタッフが修正を加え、役者達はそれぞれの部位を磨き上げていきます。
そして、衣裳・道具・メイク・照明が装飾を加えます。
さあ、これから本番まで、どれだけ作品の完成度を高めることができるか。
あと2ヶ月とちょっと、今年はスタートダッシュ、短期決戦です。
毎回の稽古で、今のように順調に建築が進めばいいのですが、
これがしばしば頓挫するのです。
でも、その頓挫しているかに見える時間が、クリエにとっては大切な時間。
作品やセリフに対する理解を深める時間。
役者達が成長している時間。
稽古が進まない苦しみ、思うように表現できないもどかしさ。
「ついていけない」と投げ出したくなるとき。
それをじっと見守り、優しく、根気強く導いてくれるクリエイティブスタッフ陣。
一緒に悩み、励ましてくれる仲間達。
様々なことを乗り越えて、一つの作品を創り上げたときの喜び。
その喜びが、次の舞台に向かうエネルギーとなる。
その喜ぶ顔見たさに、保護者達も裏方でサポートする。
そして、一緒に作品を創る喜びを味わう。
今は、芝居創り、振付がどんどん進み、稽古がとても楽しいとき。
子ども達は、次の稽古を心待ちにしています。



トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://kurie1992.or.jp/bin/mt-tb.cgi/127